その2
ULTRAVOX
'80年代にニューロマンティック・ムーヴメントというのがあった。
"ニューロマ系"といわれる人たちがいた。
その中にULTRAVOXはいた。
静かなる男ジョン・フォックス率いるULTRAVOX!は'77年、あのブライアン・イーノ、スティーヴ・リリィホワイトのプロデュースによりアルバム「Ultravox!」を発表した。このころと、そして2ndの「HA! HA! HA!」は、ニューロマ系というより、パンク色の強い音だった。
3rdアルバム「SYSTEMS OF ROMANCE」は、初期の代表作と言われている。プロデュースは、ジャーマンプログレの大御所プロデューサー"コニー・プランク"。彼には今だに熱心な信者がいる。かくいうボクもそうだったりする。
'78年末フロントマン、ジョン・フォックスとギターのロビン・サイモンが脱退し、
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このVISAGEがまたカッコイイ！ OLD TECHNO心をくすぐるような音を出していたのだ。VISAGEについてはまた後日ということで・・・。
そこで出会ったミッジ・ユーロが'79年から第２期ULTRAVOXのフロントマンを務めることになるのだが、この人がまたすごい。彼の音を「POPすぎる」という人が多いのも確かだが、独自の世界があるという点ではすばらしいと思う。
'80年に発表された4thアルバム「VIENNA」からシングルカットされたタイトル曲は全 英チャート２位の大ヒットをとばし、日本でもイッセー・ミヤケがヘリコプターから降りてくるというサントリーウイスキーのＴＶＣＭに「NEW EUROPIANS」が使われ注目されたりもした。
ULTRAVOXはそれ以後も順調にヒットを飛ばしていった。
それらの作品はどれも（もちろんいい意味で）あの頃の音で、そしてロマンティックでファンタジックな雰囲気を持ったものだった。
ちなみに最近、第３期ULTRAVOXとして再結成したのだが、今ひとつ盛り上がりに欠けるようだ。しかし、唯一残っている元メンバー、ビリー・カーリーが頑固に昔の音の雰囲気を残している。
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なぜなら'84年にイギリスのロック界のスーパースターたちがこぞって参加したチャリティ・プロジェクト"Band Aid"の「Do they know it's christmas?」の作曲をこっそりやったり、イギリスの大イベント"Princes trust"でも知らないウチに仕切り役をやってたり・・・。
そういう「俺が俺が！」って前へしゃしゃり出ない裏方具合が、非常にカッコイイと思うのである。 ミッジのソロに関しては（最近特になのだが）いい意味でシブい。最近のものはケルティックで落ち着いて聴ける作品が多くなっている。
いつも思うけど、このコーナー書くとホントに聴きたくなるんですよね。
